ピーちゃんの自立ー20章
しばらくピーの姿が見えないと思っていたら、
忘れた頃にまたピーが現れた。
今度は堂々と家の中に入ってきて餌をおねだりした。
ついでにウンチまでしていった。
私だってちゃんとお外でするのに、
新米のくせに図々しい。
それからというもの、
2、3日おきにピーが遊びに来るようになった。
このままピーが居候すると、
私のオヤツがちょっとずつ減ってしまう。
これがお母さんが言ってた
セイゾンキョウソウというやつらしい。
でもそんな心配は無用だった。
ある日を境に突然ピーが現れなくなった。
「トワがいじめたからピーちゃんが来なくなったんじゃない?」
、とお母さんに言われた。
「傷が治ってみんなのところに帰ったんだ。トワがいじめたからじゃない」
、とお父さんが慰めてくれた。
ピー、もう2度とカラスに襲われるなよぉ。
ひもじくなったらいつでも帰っておいで。
私、いじめたりしないから。
つづく