ピーはちゃんと飛ぶことができない。
歩く時もぴょんぴょんと片足で飛び跳ねる。
右側の羽が左よりも短いみたいだ。
右の足にも傷を負っている。
きっと私を脅かすあの黒い鳥にやられたんだ。
ある日ピーがピョコタンピョコタンとお家の中に入ってきた。
お父さんが私の大好きなスナックをちぎって手の平に乗せたら、
最初は警戒していたけれど、嘴でつまんだ!
とってもお腹が空いていたんだろう。
満腹になったら、またどこかに行ってしまった。
その日以来、
朝もまだ薄暗いというのに、
ピー、ピー、ピーという鳴き声で起こされることになる。
つづく