侵入者ー17章
お庭は冒険もあれば驚きもある。
ドキドキでワクワクの世界だ。
勢いよく低空飛行してきて、
耳元で嘴をぱちっと鳴らして脅かす
あの鳥達には参っている。
隠しておいた骨がいつの間にか失くなっている。
犯人は絶対にあの鳥達に違いない。
悔しいけれど要領が良くて、敵ながらアッパレだ。
でも別に気にしない。
またお父さんに貰って、隠しておけばいい。
そういう私をお母さんは
「独りっ子で生存競争ないからノンキなのねぇ〜」
と呆れている。
そんなある日、
一羽のマグパイのピーが我が家に迷い込んできた。
ピーが現れたことでお母さんが言っていた
セイゾンキョウソウという意味がわかることになる。
つづく