お父さんの誤算ー23章
おネエちゃんのご飯は毎日牛肉1kgだった。
牛肉が安いオーストラリアとはいえ、
365日となると家計への負担は重すぎる。
そこでお父さんは学習した。
私をドックフードで育てようと!
「ドックフード食べてくれてよかった」
二人の囁く声を私は聞き漏らさなかった。
もっと美味しい物があるようだ。
それならば・・・
ハンガーストライキをやってみよう!!
この作戦は見事に大成功。
お父さんはドックフードを食べない私を心配して、
違うご飯を出してくれた。
その日から、
私はドックフードを出されるとプイッと横を向く。
ボイルした鶏肉はやわらかくて最高にオイシイ。
こんなに美味しいご飯があるなんてビックリだ!!
つづく