新しいお家へー8章
お父さんに抱きかかえられて駐車場に向かった。
お母さんがお皿にお水を用意してくれた。
喉は渇いていたんだけど、
ゆっくりと落ち着いて飲む気になれなかった。
私は誰、ココはどこ?
広い駐車場の真ん中にポツネンと座った時、
どこまでも続く果てしない広がりに戸惑い、
とっても怖くなって足がすくんで身動きができなかった。
ゴールドコーストまでは車で1時間。
お腹はペコペコだったけど、
ホッとしてお父さんのお膝の上ですぐに寝ちゃった!
お父さんはそっと私を後ろの座席に寝かしてくれた。
ソファーがとっても気持ちよくて、
ぐっすり寝入ってしまった。
「赤ちゃんなのにイビキは大人と同じだねぇ」
、て声が聞こえた。
「トワちゃ〜ん、新しいお家に着いたよ」
、というお母さんの声で目が覚めた。
つづく